11月は「過労死等防止啓発月間」です。
この月間は「過労死等防止対策推進法」に基づくもので、過労死等をなくすため、「過労死等防止対策推進シンポジウム」や、著しい過重労働や悪質な賃金不払残業などの撲滅に向けた重点的な監督指導、「過重労働解消相談ダイヤル」、「過重労働解消のためのセミナー」などの取組みが行われます。
過労死等とは、業務における過重な負荷による脳血管疾患もしくは心臓疾患を原因とする死亡、もしくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡またはこれらの脳血管疾患、心臓疾患、精神障害をいいます。
過労死等は、誰にでも起こりうるものです。そして、過労死等で大切な家族を失ったご遺族の悲しみは計り知れません。
過労死等を防止するためにできることはたくさんあります。
企業ができる過労死等防止のための取組みとして、「過労死等防止に関する特設サイト」では、以下の内容があげられています。こうした取組みの推進について相談できる窓口も紹介されています。
◎長時間労働の削減
◎過重労働による健康障害の防止
◎働き方の見直し
◎職場におけるメンタルヘルス対策の推進
◎職場のハラスメントの予防・解決
◎相談体制の整備等
労働者一人ひとりが、自分の疲労やストレスの蓄積に早く気づくことも大切です。早く気づくことによって、深刻な状況になる前に対処することができます。こころの耳では、「働く人の疲労蓄積度セルフチェック2023(働く人用)」や「5分でできる職場のストレスセルフチェック」をご用意しています。ぜひ、月1回など定期的に自分の状態をチェックしてあげてください。
また、ご家族が「いつもと違う」様子に気づくことも、早期対応につながります。こころの耳では、ご家族のケアに役立つ情報をお伝えしている「ご家族にできること」や、ご家族の疲労度を簡単にチェックできる「働く人の疲労蓄積度セルフチェック2023(家族支援用)」をご用意していますので、心配なご家族がいらっしゃる方はぜひご覧になってみてください。
自分や周りの人の疲労やストレスの蓄積に気づくことができたら、セルフケアや相談など、できそうなことから行動に移してみましょう。何から始めたらいいかわからない場合は、「働く人の「こころの耳相談」」でもアドバイスしていますので、よかったらご利用ください。
過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ向けて、私たち一人ひとりができることを一つずつ取り組んでいきましょう。
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